メーカーが作ってくれている花材が必ずイメージに合うとは限らない。じゃあ諦める?いえいえ・・
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造花の再現性
「造花」と聞くと
「あ〜、よくお墓とかに供えてるね」
「100円ショップで見るね」
とイメージされる方、まだまだ多いです。
これは、造花を扱っている者としてとても残念だし
我々がしっかり魅力を伝えないと!と
意欲のような使命のような気持ちにも
なるのですが
花びらの質感や色彩はもちろん
紅葉や虫喰い、ドライフラワー風など
本当に細かな加工で再現性の高いものが
たくさん出ています。
そのまま活かせる時とそうでない時
そのまま使う場合もありますが
その繊細な加工が
デザインやお客さまのイメージには
合わない・・という場合もあります。
その時は「まぁ仕方ないか」と
妥協して使う・・なんて事は絶対にしません。
(当たり前ですが 汗)
状態を見て可能なら
求めている状態になるよう
手を入れて作り変えることもします。
挿し色をなくす
今日はこの花材に手を入れてみました。
ピンクの挿し色がポイントの牡丹です。
この挿し色が個性的でリアリティなのですが
ブーケに使うには主張が強い。
なのでこの挿し色をなくすとこうなります。
花びらの重なりがより美しく見えませんか?
純白牡丹。なかなか満足です♡
芍薬と牡丹、どう違うの?
立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花
立っても座っても歩いても
艶やかで魅力的な美人を言い表すこの言葉
知っている人も少なくなってきたでしょうね(汗)
パッと見るとどちらかわからない牡丹と芍薬。
葉っぱの形状や散り方に差があるようです。
牡丹 | 芍薬 | |
葉 | 艶がなく先が3つに分かれてギザギザ | 艶があり全体的に丸み |
つぼみ | 先端が尖っている | 丸い球体 |
散り方 | 花びらが1枚ずつハラハラ落ちる | 花の頭ごと落ちる |
開花時期 | 晩春 | 初夏 |
香り | 一般的に香りは少ない | バラのような甘く爽やかな香り |
どちらもボタン科ボタン属なのに
牡丹は樹木、芍薬は草、など
調べてみると結構違うものだと分かります。
どちらにしてもキレイなものはキレイ
可愛いものは可愛い・・ですね。