仕事がお休みの日は極力お化粧をしたくありません。仕事でも完全にひとり作業でお客様に会うことが全くないとわかっている時もしたくありません。でもその結果・・・
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優しい鏡と厳しい鏡
ずっと前から想っていたこと。それは鏡によって自分の顔が違って見えると言うこと。普段は自宅の洗面所にある大きな鏡を見ることが多い。お化粧をするときはそれに加えて拡大鏡もセットで使っている。まだ若い頃、裏面が拡大鏡になっているのが不思議でしょうがなかった。これは一体何のためにここにあるのか?!意味がわからなかったのだが、今となってはなくてはならない。歳を重ねて目が遠くなって初めて「なるほど!ここで必要になるのか!」と心の底から感心したし、心の底から「ありがとう拡大鏡!」と言う心境になった。
私がまだ幼い頃、祖母がよく「目がう〜すなった(薄くなった)」と言っていたのを思い出す。目が薄くなるってどう言う意味?と理解できなかった。今なら「ウンウン」と力強く共感できるよ、ばーちゃん。
話を戻そう。笑
そう、我が家の鏡はとても優しい。お化粧をしなくても「まーいっか」と思わせてくれる。万が一出かけるとしても今はマスクの時代。大丈夫、大丈夫と自分を許せるのだ。
出先の鏡はスパルタ厳しい
そうして自分を甘やかして出かけた。出先で鏡を見る機会はお手洗いに行った時くらいだが、鏡に映った自分を見てギョッとした!「ひっ、ひどすぎる」いくら周りが知らない人ばかりだからって、いくら顔半分がマスクで隠れてるからって、これはひどい。なまじっか、日焼け防止にベースメイクだけしているのが更に悲惨な仕上がりにしてしまったのか・・いやでも、家で見たときはこんなにひどいと思わなかった。思っていたらちゃんとフルメイクするもの。
自宅の鏡がどんなに私を傷つけまいと優しく見せてくれているのかを思い知った。「外には7人の敵がいる」と言うけれど、敵は自分だった。
お化粧をする意味
お化粧は女性のたしなみ、とか、周りへのマナー(配慮)、とか言われるけれど、「お化粧は自分のため」なんだと思った。これまでは「やる気スイッチ」だと思っていた。お化粧をすると気持ちがシャン!として1日がスタートする。でも、もっと深かった。お化粧をすることは自分を嫌いにならないため、どこかほんの少し自信になるような。やっぱり大切なものだと実感。
今日は出先であまりにショックを受け、慌ててドラッグストアに飛び込みアイブロウとマスカラを買った。ちょっとばかし目力を補強してやっと人と目を合わせられるようになった。「どうせ相手は私を知らない」「マスクしてるからそんな分からない」なんて都合よく考えず、これからは自分のために最低限のメイクはして出かけようと思う。