クゥクゥは10歳のヨークシャテリア。7歳の時に網膜剥離で両目とも見えなくなった盲目犬です。
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網膜剥離で失明
クゥクゥは7歳の時、突然物にぶつかるようになった。目をしょぼしょぼさせて何となく焦点があっていない感じ。すぐに病院へ連れて行ったがすでに左目は全く見えていないと言われた。原因もわからないし治療のしようもないらしく、残った右目を大事にしていこうと話したがその3ヶ月後、ついに右目も見えなくなった。
元気はいい。ご飯もよく食べるし見た目も全く変わらない。なので知らない人が見ても盲目犬だとは思わないだろう、という感じだった。この日からクゥクゥは両親や周りの人から「かわいそう」と言われるようになった。
1年後の変化
失明してから1年くらい経った頃からクゥクゥの目が白くなってきた。黒目が大きくクルクルと愛くるしい顔が少しずつ変わっていく。相変わらず、目が見えていないとは思えないくらいの元気の良さだが目が白くなってくると途端にシニア犬ぽさが漂う。後でわかったが、白内障によって白くなったものだった。てっきり見えなくなって1年くらいすると目の機能?みたいなものが劣化して白くなったのかと・・勝手に思っていた。こうなってからは知らない人からも「あら〜、かわいそうに」と言われることが増えた。
かわいそうじゃない
「かわいそうに」と言われるたびに私は違和感を感じる。確かに不便だとは思う。見えないのに走りまわるからぶつかる事もあって危なかったりする。目を傷つけないように気をつけなくてはならないし、クゥクゥもそりゃあ見えないことで不安を感じたりするのかもしれない。でも、「かわいそう」なんだろうか。犬は見えないことを悲観的に捉えるのだろうか。
本人(本犬)に聞いたわけじゃないから本当のことは永遠にわからないが、見えないからかわいそうというのは人間の感覚ではないだろうか。少なくとも私はそう思っている。本当はどうなんだろう。話してくれたらいいのにと、毎日思う。