ウエディングの前撮りと結婚式、両方にご使用くださるブーケのご依頼。ネット検索から当店を見つけてくださったのですが、このご依頼にはとっても嬉しいハプニングがあったのです。
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始まりは7月の終わり
7月の終わりのある日、仕事で使っている公式アカウントのラインに1通のメッセージが届きました。それは、私が5年前に退職した職場の同じ部署にいた男の子からで「結婚式で使うブーケをお願いします」という内容。えーーー?!ちょっと待ってちょっと待って!ビックリが渋滞してますよ(汗)
まず、連絡をくれたこと。そしてご結婚されたのね?それからそれから、新郎からブーケのご依頼?!5年ぶりに連絡をくれた男の子からたくさんの嬉しいビックリをいただいて頭の整理が追いつかない。笑 まず、男の子なんて言うのは失礼ですね。お嫁さんを迎えて一家の主人になったのだから。でも、彼が入職してきた時から見ているのでこれはもうほとんど勝手に親心です。はい。
探しているブーケのイメージも大体決まっているようでいくつか参考画像も送ってくれました。懐かしい〜、元気だった〜、なんてやり取りをする暇もなく私にお答え出来ることを細かく伝えさせていただきました。
結婚式の主役はやはり・・
何度かメッセージをやり取りして、彼が奥様にサプライズを考えていることがわかりました。なんていじらしい(はい。勝手に親心)奥様を喜ばせたいと、大切に想う気持ちに私も全力でお手伝いしたい!ただ・・結婚式の主役はなんと言っても花嫁さん。一生に一度、プリンセスになる大切な日なのです。その日のために夢や憧れを総動員して最高に輝く日となるのです。だから、ウエディングブーケをサプライズするというより奥様が大好きだと納得して選ぶのが一番大切なのではないかと・・彼に伝えました。
もしかしたら、彼の奥様はサプライズされたブーケをとても喜んでくれるかもしれない。私の勝手な固定観念なのかもしれないのですが、これまでオーダーくださった花嫁さんたちはそれぞれにこだわりがありました。やっぱり「花嫁になる」って女性にとっては叶えたいことがたくさんあると想うのです。優しい彼は「わかりました。ちゃんと相談してみます」と言ってくれました。
インスタグラムに届いたメッセージ
そんなことがあってから暫くして、インスタグラムにDMが届きました。「オーダーする前に一度お店に行ってもいいですか?」と女性の方からのメッセージ。リースブーケを考えておられるとのお話でした。お近くにお住まいの方だったので数日後にご来店の約束をして、最後にお名前を伺うと前に相談してくれた男の子と同じ名前。ん?これは・・・奥さまじゃないのだろうか。いやでも、そうなら彼の話が出ても良さそうなものだけど、そんなことは一切ない。
私の頭の中は?????でいっぱい。もし彼の奥さまだったとしても、彼がサプライズを考えていると聞いていたので私から話をする訳にもいかないし。彼も一緒に来店して私を驚かせようとしているのか?などなど、いろんなことを考えました。
嬉しいシンクロ
約束の日、インスタグラムからメッセージをくださった女性はおひとりで来店されました。はじめましてのご挨拶をし、ブーケのご希望などを伺いながら私はどこか探り探り。でもその女性から彼の話は全く出ない。「どなたかからのご紹介ですか?」と聞いてみても「インターネットで探して見つけました」とのお返事。
いろいろとお話をしていくと、同じお名前、同じ前撮り日、旦那さまの職業も一致。んーーー間違いないとは思うんだけど・・・モヤモヤしたまま打ち合わせを終え正式にブーケのオーダーをいただきました。その後すぐに彼にメッセージ!今日こんな方が来店されてブーケのご依頼を受けたのですが、奥さまではないですか?と。
結果「はい。そうです。奥さんが行ったお店がまさかそこだとは知らなくてビックリしました」とのこと。そうなんです。今回ご依頼くださったのは奥さまご自身の意思で、本当にただの偶然でした。なんなら事情を知った奥さまの方がビックリされたくらいです。こんなことが起こるなんて!本当に嬉しくて有難いシンクロ。コツコツとやっていたらこんなとびっきりのご褒美がやってくるんだなーとしみじみ。
ブーケお迎え
そんなこんなでご依頼いただいたブーケ。本日おふたり揃ってアトリエにお迎えに来られました。5年ぶりに会う彼は元気で変わりなく今も厳しい現場で毎日奮闘しているようです。奥さまにもとても喜んでいただけて本当によかった。アトリエを後にするおふたりの後ろ姿にほっこりしたツクリテです。(最後まで勝手に親心w)これからの人生ふたり一緒に、たくさん笑顔でいられますように。末永い幸せをお祈りしています。