空間認知能力を味方につけたい

花の仕事をしている身としてはお恥ずかしい話ですが、私は空間認知能力が低いと想っています。

絵に立体感がない

 

 

まず、私は絵が書けない。子供の頃からずっと苦手。例えば、部屋にあるテーブルを書こうとすると四角から放射状にテーブルの足が伸びてしまう。さすがに今はそこまで酷くはない、と言うかそれが間違いだということくらいはわかる。遠近感もつけられない。昔、フラワーアレンジを習っていた時「完成した作品をデッサンしなさい」という課題があったのだがそれがウルトラ級に苦手で嫌いだった。先生は「見た通りに書いたらいいのよ」といとも簡単におっしゃるが、それができないのだ。

 

 

目で見たものを見た通りに書いたり、頭の中でイメージしたものを書き出したりすることが本当にできない。絵画教室にでも通ってみようかと考えたこともあったが、基本的に興味があるわけではないので考えただけで終わった。

 

 

美術館へ行くようになった理由

 

 

美術館へ行くようになったのは40代になってからだ。それまでは全く興味がなかった。旅行に行った先で〇〇博物館とか、〇〇記念館といった施設にもまず入ることはなく、ツアーで予定に組み込まれていた場合はあっという間に出口にたどり着く。サーっと風のように見るからすぐに見終わってしまうのだ。”観る”ではなく”見る”だ。

 

 

40代になってからだったか、副業としてはじめた花仕事のために美術館へ行ってみようという気になった。誰の作品に興味があるとかないとか、そういうことではなく。でも、世の中で長い時間をかけて多くの人から称賛を受けてきた作品にはそれだけの「パワー」があるのだと想った。どこをどう観ていいのか、どう解釈したらいいのか、美術のことは右も左も分からないけれど・・好きか嫌いか、くらいはわかった。美しいものを観ることで何かひとつでも自分の中に感性の種が落とされたら、いつかどこかで芽吹いて花の仕事に表現できるかもしれない。そんな想いで美術館に行くようになった。

 

 

空間認知能力って

 

 

まっすぐ見ている状態から離れ、それぞれの物体がある場所・向き・大きさ・姿勢・形・速さ・物体同士の位置関係などを素早く正確に認知する力のこと。目に見えている部分と見えない部分を無理なく結びつけて理解する能力。

 

 

ネットで調べるとこう書かれてあった。なるほど、こういう能力が私にもあれば真上から見てつぶされたコタツは誕生しないだろう。一般的には3〜5歳の間に目覚しく発達するらしい。絶望的だ。50年遅かった。

 

 

それでも!どうにか克服したい。克服できないまでも今よりマシな状態にしていきたい。山歩きやフィールドアスレチックをすることもいいらしい。山歩き、したいしたいと想って5年以上達成できていない。空間認知を高めるためにもそろそろ重い腰を上げる時がきたのか(汗)

 

 

画像は島根県津和野にある「安野光雅美術館」 前情報なしにふらりと立ち寄った美術館だったけれどあまりの楽しさに気付いたら2時間が経っていた。それでも中にあったプラネタリウムは観る時間がなく断念。いつかまた訪れたい美術館だ。

 

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